名探偵コナンについての備忘録-01

とにかく最初からコナンを読み直して、
その感想をここに記すため、巻によって熱量が違います。ご了承ください。

1巻

初版は94年7月15日。
この記事を書いているのが2018年9月25日なので、24年前にコナンのコミックスがこの世に生まれたことになります。

サンデー収録が1994年5号からとのこと。

私は実に、人生の3分の2をコナンくんと共に過ごしていることになります。
ちょっと感慨深いです。
引っ越しの多い生活をしてきて、漫画もいくつも買っては処分してきましたが、コナンだけはずっと死守してきました。

94巻分ともなると、なかなかのボリュームです。
しかも、まじっく快斗やコナンドリル、はては画集なんかもあるのでなかなかすごいです。(10+~シリーズは40くらいで処分してしまった)

さて、コミックスの内容に入っていきましょう。

記念すべき1巻の表紙は、古いロンドンのビックベンの写真に、ホームズのコスプレをしたコナンくんです。

各コミックスは、収録話内容に準じた背景写真と、コスプレ及び収録話中の衣装のコナンくんが表紙を飾ります。

1巻でロンドンやホームズは直接的には出てきませんが、
「これは推理モノだよ」
「シャーロック・ホームズモノだよ」というアピールなのでしょう。

ところでコナンくん以前、推理漫画というジャンルはあったのでしょうか。
真っ先に思いつくのは「金田一少年の事件簿」です。
こちらはマガジンにて、1992年から連載しているので、コナンより先輩に当たります。
30分ほど調べた雑な調査で申し訳ないのですが、
コナンは「マガジンで推理物流行ってるからサンデーでもやろうぜ」という流れでスタートしたらしく、
それまでにヒットした「推理漫画」というのはないようです。

1984年に宮崎駿が監督したことで有名な、ホームズシリーズを犬でキャラデザして子供向けにしたアニメ「名探偵ホームズ」が一番有名でしょうか。

私が同時期に愛読していた「秘密警察ホームズ」はコロコロにて1996年に連載スタートしたようです。

その後、シリアス+お色気路線の「金田一」とラブコメ+コミカルの「コナン」が推理漫画の2代巨塔として、長きに渡り連載を続け、「推理漫画」という一大ジャンルが形成されたようです。

その後数々の推理漫画が生まれては消え、小説原作が漫画化されたりして、ジャンルが確立されて行ったわけですが、
トリックやアリバイなど、考えることの多い推理漫画。
コナンの作者の青山先生も、作業時間の殆どがこのストーリー作りに充てられているといいます。
これだけ長い期間、推理モノを連載し続けている青山先生のストリーテラーとしての魅力は本当に驚きます。

さて。

1巻収録内容は以下の通り

FILE.1 平成のホームズ
FILE.2 小さくなった名探偵
FILE.3 仲間はずれの名探偵
FILE.4 6本目の煙突
FILE.5 もう一人の犯人
FILE.6 迷探偵を名探偵に
FILE.7 血塗られたアイドル
FILE.8 あなたに似た人
FILE.9 不幸な誤解

週刊連載漫画らしく、大体各巻に10話程度収録されており、
一つの話は4話程度で完結することが多いです。

FILE.1 平成のホームズ
栄えある第一話、趣のある洋館で、粛々とトリックを説明する場面からスタートします。
そして次の見開きページで、館の主人が若い青年に犯人呼ばわりされています。この若い青年こそが、コナンくんの元の姿である、高校2年生、「工藤新一」です。
既に目暮警部とも親しい様子で会話し、犯人扱いされて逃げ出した館の主人の後頭部めがけて、転がっていた地球儀を蹴飛ばして直撃させ、その場に倒れ込む主人…それを見て、得意げに「ゴォール♡」とか言ってしまい、
目暮警部に褒められ、「また難事件があれば、この名探偵、工藤新一にご依頼を!!」とドヤ顔でキメる。

クサい。クサいぞ工藤新一。

そして翌日新聞の1面に載って調子づいている男が工藤新一。

そんな新一に空手着を直撃させ、軽口を叩きながら笑顔で電柱を破壊するカワイイヒロイン、蘭ちゃん登場。

転がってきたサッカーボールを子供に返してやるところから、サッカーが得意なこと、シャーロック・ホームズオタクなこと、ホームズのみならずあらゆる種類の推理小説を読みまくっていること、そして新一がモテることが示唆される。

でも新一が好きなのは蘭ちゃんであることも容易に見て取れて、蘭ちゃんも、新一が好きなのは明白。セリフの端々に、世話焼き女房タイプなのが見て取れます。

頭脳明晰、スポーツも得意、イケメンでお調子者と、モテるモノの要素を全て盛り込んであるのが新一です。このまま、新一が主人公の話では、当たり前過ぎて面白くも何ともないでしょう。

欠点があるからこそ、物語の主人公は面白いのです。

だからこそ、新一はコナン君にならなくちゃいけません。

てことで、蘭ちゃんとトロピカルランドという殺人現場 遊園地に行きます。

蘭ちゃんとチューすることばっかり考えている健全な高校生の新一君ですが、
問題のジェットコースターに乗り、それどころではなくなってしまいます。
色々と無理めな設定ですが、ジェットコースターがトンネルの中に入っているその数秒の間に事件は起こります。

想像してください。
デートで乗ったジェットコースターの後ろの席で、
トンネルを抜けたら、頭を吹き飛ばされた遺体から血が吹き出ているのです。

多分、その場で卒倒します。

しかしここは米花町に住む皆さん。反応はしっかりしています。
遺体となった彼が、
なぜそうなってしまったのかと冷静に問いかけながら涙する恋人。
淡々と、「ひどい…」と漏らす友人。
「運の悪い奴め…」と片付けようとする黒服の男たち。

そして首なし死体を眼の前に、泣いている彼女を慰めるでもなく、

「これは事故じゃない!殺人だ!」

とか言い放つ工藤新一。

お分かりいただけるだろうか。もう十分だと思います。

名探偵コナンは、良質な「娯楽ミステリー漫画」であり、リアリティとか、倫理観とか、道徳観とかは、横に置いてあります。

いいんです。

「ミステリーって、面白いんだよ」

自他ともに認めるミステリオタクの青山先生が描く、ミステリ少年漫画。
先生ご自身もこう言い添えています。
「1話でインパクトもそうだけど、首をふっとばすというショッキングな内容をやってみて、受け入れられなかったらすぐに辞めるつもりだった。


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