子育て/教育

Minecraftを5歳の息子とやってみたら母には難しかった話

Minecraftを知っていますか?

私は、「子供のプログラミング教育に最適なゲーム!」という触れ込みを見たのが最初でした。

世はアクティブラーニングの時代。

プログラミングも必修科目となっていき、「自分で考える」能力を伸ばすことが重要視され始めてきました。

私自身も情報処理科を卒業しており、比較的パソコンに苦手意識のない状況でしたので、

子供にもプログラミング的思考を身に付けてもらう(どのようにして求める結果を得たいのか考える力)のは推奨したいと思いました。

そこにきて、我が家の長男(5歳)、今時の子供らしくHIKAKINの大ファンで、各種実況動画も見まくっており、

この中で特にはまっていたのが、何を隠そう、この、「マイクラ実況」だったのです。

保育園が休みで、私や下の子(0歳)の体調が悪いときなど、放っておけば一日中でも「マイクラ実況」を見ていました。

そのうち、「黒曜石ってどこにあるの」「この家は木材でできているの?」「エンダーマンとスケルトンが襲ってくる」と、プレイしたこともないのに完全にマイクラの世界に入り込んでいます。

しかしいくらプログラミング教育に良いとは言っても、5歳の子供に、ダダはまりすることは目に見えているゲームを買い与えるのには抵抗がありました。

そこで、「お米炊くのを手伝ってくれたら、100円貯まることにする。Minecraftは3000円だから、30回炊いたら買ってあげるよ」

と条件を出し、のらりくらりと長男はお米を炊いたり炊かなかったりしました。

欲しい欲しい言うわりに、お手伝いへの情熱は微妙です。

開始からおよそ3ヶ月経過した、クリスマスイブの日に、ついに30回達成しました。

クリスマスプレゼントは別に用意していたので、2日ほどのらりくらりとずらし、ついに26日の夜、Minecraftをインストールしてみました。

あまりにもマイクラマイクラ言うので、結構面倒くさい気分になりながらのインストール。

前日の私はなんだか寝不足。

0歳児は何が不機嫌だか分からないがおんぶを全力否定で授乳も拒否のギャン泣き(多分眠いだけ)

時刻は夕飯までのタイムリミットに刻々と迫っている。

インストールが完了し、起動画面が出た時点で、完成に投げやりな気分になった私は、ギャン泣きする赤子とパソコン画面に向き合う5歳児を放置し、夕飯作りをスタートしました。

しかし、インストール時のMinecraftは、設定がEnglish。

5歳児は泣きながら、「ローマ字が読めないから読んで」と言っていました。

もちろんローマ字ではなく英語ですが、Minecraftの基礎知識ゼロの私が、画面を見ても、全く意味がわかりません。

一応書いてあることは読み上げましたが、なんの解決にもなりません。

仕方ないので言語の設定を日本語にさせ、操作方法を掲載していた攻略サイトを開き、「これでできるだろ」

と、またぶん投げました。

相変わらず0歳児はギャン泣きです。

夕飯のおかずの肉豆腐ははかどらないまま、ご飯だけが炊けたようです。

しかし、いくら実況動画を見たからと言って、操作方法や、ゲームの趣旨などはわかっていなかった5歳児。

ギャン泣きする赤ん坊と同じ部屋に閉じ込められ、さぞストレスだったろうと思います。

畳に大の字で泣き続ける赤ん坊。後追いが激しい時期(11ヶ月)で、私の姿が見えないと泣くのは必死。

それでも、おんぶも完全に拒否で打つ手なしになってしまい、無理やり5歳児と同じ部屋に押し込めました。

「こんなに赤ん坊が泣くなら窓から放り捨てようか。赤ん坊が泣いたら抱いてあやすって言ったのはどこの誰だ」と完全に5歳の子供に八つ当たりしていました。

夕飯を作らなくてはいけない、赤ん坊は泣き止まない、そんな状況で全く知らないゲームを教えろと言ってくる5歳児に、完全にハラワタが煮えくり返っていました。

「散々動画見てるのに分からないのか!私が知るか!」とキレられ、

あまりにもあっけなく死ぬゲーム画面、全くよく分からない操作方法、そもそもゲームの趣旨が分からない、

敵キャラを回避する方法も分からない状況に、私は更にキレました。

「こんなよく分からないもののために3000円払ってアホみたいじゃないか!何がしたいんだ!」とイライラしまくりました。

せっかく頑張ってお手伝いして、貯めた3000円を踏みにじられて、たいそう辛い思いをしたと思います。

しかし私のイライラは収まりません

泣き続ける赤ん坊を無理やりおんぶ紐に押し込み、彼が背中でひっくり反ってもんどりうっている間に、なんとか肉豆腐ができあがり、その日は終了しました。

それだけボロクソ言われても、5歳児はめげずに画面に向かい続け、死んだり歩いたりしたようです。

とりあえず夕飯が終わり、お風呂に入って、気持ちも落ち着いたところで、「八つ当たりして悪かった。赤ちゃんが泣き止まないのが辛かった。あと私の方が詳しくないゲームのことを聞かれても答えられない」と長男に謝りました。

ところが、悪夢の日は1日では終わらないのでした。


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