2010年12月~2011年12月パリのワーホリ記録

アートおたくのパリ滞在記

城?いいえ、市役所です。

Google フォト騙されてます

これ、なんの建物だと思いますか?知らない人が見たら、まず「城」だと思うんじゃないでしょうか。現に、私が写真を管理しているGoogleフォト では、「城」で検索したら出てきました。私も、パリ市内を歩いていて、突然この建物に出くわしたときは「なんだ?なんだかずいぶん仰々しい建物が現れたな」と思ったものです。もっとも、パリ市内はそんな建物だらけなので、数日生活すればすぐに慣れてしまうのですが。

さて。この建物、「パリ市庁舎」と呼ばれる建物です。つまるところ、市役所です。はい。日本で市役所、といえば、多くの方が、四角い不愛想なビルを想像すると思います。市区町村によっては、名のある建築家に依頼したりして、オリジナリティを出した市役所を使っているところもあるらしい、と私が知ったのは最近のことです(沖縄の那覇市役所など

最初からずーっと一貫して市役所

出来た当初の1357年から、ずーっとここで市庁舎として使われてきたようで、建物の利用方法がころころ変わるパリでは珍しいのではないでしょうか。@wiki
この市庁舎の前は広大な広場になっていて、普段はメトロの駅の出口がすぐ脇にあるので多くの人が行き交います。ところが冬の間はここにスケートリンクができて、スケート靴をレンタルすれば、誰でもスケートすることができます。昔々は、この広間で処刑なども頻繁に行われていたらしく、調べてちょっとぞっとしました。

市庁舎の前でスケートする人々

この市庁舎の目の前には、BHV(ベー・アッシュ・ヴェー)というお洒落ホームセンターがあります。東急ハンズみたいなものです。東京に住んでも思ったのですが、日用品を買う場所というのは、都心部にはあまりないのです。だから、パリ市内で困ったらとりあえずBHVに行けば(ちょっと高いけどお洒落だし)なんとかなるだろう、という立ち位置の店です。

観光客のお土産探しにも人気があるようで、常に混んでいますが、私はここで買い物したのは額縁くらいのものです。買い物に縁のない私はここから歩いてすぐの、現代美術館であるポンピドゥーセンターによく行っていました。

ホームセンターと、意味不明な現代美術館の近くに大昔からの佇まいで威厳を保つ、パリ市庁舎。その姿は、いつ見ても「ずっとここにいるよ」という安定感を感じさせ、見かける度に歴史を感じずにはいられないワイドビューな建物なのでした。

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