フランス人は本当にバゲットを手で持って歩いている?
結論から言うと、本当に持って歩いています。
パリに住んでいた頃、パン屋からバゲットを買って、小脇に抱えて歩いている人をよく見かけました。
向こうに住んでいた当時、私自身も普通にそうしていました。
日本ではパンを買えば袋にすっぽり入れて持ち帰ることが多いので、
「なんでフランス人はパンをむき出しにして歩いてるの?」
「汚れないの?」
と不思議に思いますよね。
私もフランスに行く前は、まったく同じことを思っていました。

でも、実際にパリで生活してみると、あの持ち方にはそれなりに理由があることが分かってきました。
実際にパリでバゲットを持ち歩いてみると、こんな感じ
パリではバゲットが日常の食卓に欠かせません。
近所にお気に入りのパン屋があって、
「ここのは皮がパリパリ」
「こっちの店の方が中がふわっとしている」
など、それぞれ好みのパン屋があります。
私も最寄りのパン屋とは別に好きな店があり、そちら方面に用事があるとよく寄っていました。
そして、パン屋帰りは本当にこんな感じです。
パン屋帰りの私です。

2011_07040006 posted by (C)SATO NAOMI
「それ、あなたがそうしていただけでは?」
と思うかもしれませんが、もちろん他の人も持っています。
こちらは、たまたまパン屋さんを撮影していた時に写った人。

パン屋からバゲットを持って帰る人
街の人、特に「夕方に近所のパン屋から帰宅する人」を勝手に撮影するのはさすがに躊躇するので、写真はあまり残っていません。
でも、パリで生活していると、こういう光景自体はごく普通に目にしました。
なぜバゲットを袋に全部入れないの?
ここからは、日常的にバゲット買っていた経験から考えた理由です。
理由として一番大きいのは、おそらく焼きたてのバゲットに遭遇する機会が多いこと。
人気のパン屋では次々にバゲットが焼かれ、並んだそばから売れていきます。
特に夕方は、仕事帰りの人たちがパンを買う時間。
回転が速い店では、焼きたてのバゲットを受け取ることも珍しくありません。
焼きたてのパンを密閉すると、内部から出る蒸気が袋の中にこもります。
すると、せっかくパリッとしていた表面が湿ってしまいます。
これはフランスだけの話ではなく、日本のパン屋でも焼きたての商品は袋の口を開けたまま渡されることがありますよね。
パリでバゲットを買った時も、全部をぴっちり包むというより、一部分だけ紙袋や紙で覆われていることがよくありました。
また、近所のパン屋まで歩いて買いに行き、そのまま家に帰るという生活だったので、長時間持ち運ぶものでもありませんでした。
バゲットは「買い置きする食品」ではなく、毎日買って食べるものでした。
日本でも、おにぎりを買ったら翌日くらいまでには食べきりますよね。あの感じに近いです。
もちろん、ちゃんと袋に入れてくれることもある
だからといって、フランスでは何でもむき出しで渡されるわけではありません。
焼きたてではないバゲットなら、普通に長い袋に入れてくれることもあります。
写真は、別の日に別のパン屋さんで買ったバゲット。
先ほどの店より袋が長く、パンを覆う紙も付いています。

2010_12220049 posted by (C)SATO NAOMI
つまり、「フランス人は袋を使わない」のではなく、バゲットの状態や店によって包み方が違うわけです。
そして一緒に写っている茶色い紙に包まれている丸いものは、マカロンです。
日本でよく見かけるサイズの4倍くらいある、大きなおせんべいくらいのサイズです。
そして、焼きたてのバゲットは本当においしい
これも大きいです。
焼きたてのバゲットは、感動するほどおいしい。
パン屋さんから出て、まだ温かいバゲットを小脇に抱えて歩いていると、どうしても端っこを一口ちぎりたくなります。
そして一口食べる。
もう一口食べる。
また食べる。
気づいたら、
「あ、明日の朝のパンがない……!」
ということが何度もありました。
外国人の私には、焼き立てバゲットが物珍しくてついつい食べ過ぎてしまうのかと思っていましたが、
フランス人でもやらかすようです。
もしくは、最初から1本はつまみ食い用なのか、小脇に2本バゲットを抱えてパリ市内を闊歩しているパリジャン、パリジェンヌも多いです。
スーパーのバゲットは普通に袋入り
もちろん、パリの人全員が毎日パン屋で買うわけではありません。
時間帯や住んでいる場所によっては、スーパーでバゲットを買うこともあります。
スーパーで売られているものは、パン屋の焼きたてバゲットとは違い、こんな感じで袋に入っています。

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私が住んでいた2010〜2011年当時は、パン屋のバゲットが1本1.5ユーロ前後、スーパーでは0.7ユーロくらいで買えました。
お金がない時は、この安いバゲットにもかなりお世話になりました。
パン屋さんのものに比べると少しパサパサしていましたが、半額くらいなので仕方ありません。
一緒に写っている緑色の丸い箱はカマンベールチーズ。
これも当時2ユーロ程度で、安くて食べ応えがあったのでよく買っていました。
まとめ|フランス人がバゲットをそのまま持ち歩くのは本当
実際にパリで暮らしてみて分かったことをまとめると、
- フランス人がバゲットを小脇に抱えて歩いているのは本当
- パン屋ではバゲットが高回転で売れ、焼きたてに遭遇することも多い
- 焼きたてパンは蒸気が出るため、完全に密閉しない方が食感を保ちやすい
- 焼きたてではないバゲットは、普通に袋に入れてくれることもある
- スーパーでは日本と同じような袋入りのバゲットも売っている
なので、
「フランス人だからパンを裸で持つ」というより、パン屋で焼きたてのバゲットを買って、近所の家まで歩いて帰るという生活習慣の結果、あのスタイルになっている
と考えると分かりやすいと思います。
私自身、パリではバゲットとカマンベールばかり食べていました。
パンとチーズがあれば、とりあえず幸せ。
たまに野菜のスープまであれば贅沢。
昔話なんかに出てくる「パンとチーズがあれば十分」という食生活を、本当にやっていました(笑)。
そして今でも思います。
焼きたてバゲット、本当に美味しいよバゲット。
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パリで暮らしていると、バゲット以外にも「日本とちょっと違うな」と感じる食文化がたくさんありました。


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