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ポンピドゥーセンターに入らなくても楽しめる、ブランクーシのアトリエ(閉館)

ブランクーシのアトリエ内部

パリ市内の現代アート美術館、ポンピドゥーセンターの目の前の広場の一角に、彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin BRANCUS)のアトリエがあります。

しかもここは、無料で入れて、尚且ついつでも空いているのでとてもおススメの場所です!

記事執筆にあたり、色々調べていたところ、こちらはつい最近閉館してしまったそうです。記録として残しておきます。

この記事はこんな人におススメです!

・ポンピドゥーセンター近くでほかの美術館も行きたい

・無料で見られる美術館を知りたい

・彫刻作品を沢山見たい



1.ブランクーシってだれ?

1876年にルーマニアで生まれ、1904年(28歳)~1957年(81歳)に亡くなるまでパリで生活・制作を行っていた、20世紀の彫刻家です。

ブランクーシの作品はほとんどがパリで制作され、彼の遺言によって、アトリエをまるごとフランス国家に寄贈したそうです。

私は中学の美術の教科書に載っていた「空間の鳥」という作品でブランクーシを知り、非常に印象的でした。

「鳥」という生き物としての形ではなく、飛び立つその瞬間を形に捉えて表現する、という感性に大変衝撃を受け、「カッコいいなぁ!」と思ったのを覚えています。

 

空間の鳥以外に有名な作品は?

たとえばこちら、「無限の柱」。Wikiによると下記のような記載があり、画像を見ても確かに、ずっとずっと続いていきそうな雰囲気があります。

なんと高さ29.35mもあるそうです。場所はブランクーシの生まれた国、ルーマニアのトゥルグ・ジウにある公園の中のようです。

メモ

代表作でもある『無限柱』シリーズは、単純なユニットの反復により構成され、

本人が友人のマン・レイに語ったところでは、どこで切断しても無限の柱としての特性を失わないものとされる。

この思想はカール・アンドレなどのミニマル・アートへ強い影響を与えた。

Wiki : https://x.gd/aRYvW

 

こちらは「魚」。写真の素材は石ですが、金属のバージョンや、違う素材のバージョンもあります。

そこにあるのは確かに石なのに、スイスイッと泳ぐ魚をイメージさせます。

 

最後にもう一つ、「雄鶏」です。こちらも画像にある木製のもの、金属の物、様々なバージョンがあります。

タイトルを見ないで物だけを見ていると、「いったい何のギザギザなんだろうか?」と思いますが、

「雄鶏」とタイトルを見ると、「あぁ!」と膝を打ちたくなるような見事な造形。とたんに、頭を振って歩いていきそうに見えます。

 

他には、「接吻」「アザラシ」「眠れるミューズ」なども有名な作品で、いずれも検索すれば沢山の画像がヒットします。

イサム・ノグチはパリでブランクーシの助手をしていた、とwikiに記載があり、シンプルで力強いノグチの表現の源泉を感じます。

 

2.ブランクーシのアトリエ内部の写真

白い壁が美しい内部は、彼が生前パリ15区に構えていたアトリエを復元したものです。
自然光が差し込む明るい天窓があります。

観光客の行き交うポンピドゥーセンターの広場の片隅に存在していることを忘れてしまうような静かな空間です。

アトリエとして使っていた様子や、内部で保管されていた作品は、まるで今すぐ作業に戻ってくるかのような様子で保管されています。

そんな作業場を、ガラス越しに、ゆったりと眺められるようになっています。

ブランクーシのアトリエ内部

 

ブランクーシのアトリエ内部

画面奥に「無限の柱」が3本ありますね。それぞれ色違いです。

その横には「空間の鳥」、手前に「魚」、さらに手前に「オットセイ」

一番前の大きな長方形が横たわる上に、ポツンと置かれる「眠れるミューズ」。

 

ブランクーシのアトリエ内部

ブランクーシのアトリエ内部

別角度から「魚」、「オットセイ」(金色)

 

ブランクーシのアトリエ内部

ブランクーシのアトリエ内部

ブランクーシのアトリエ内部

「雄鶏」が沢山ありますね。大きさも随分色々です。

 

ブランクーシのアトリエ内部

ブランクーシのアトリエ内部

ブランクーシのアトリエ内部

「空間の鳥」が複数個と、ごろごろと棚に入っている「眠れるミューズ」達。

奥には道具類が並んでいます。

 

ブランクーシのアトリエ受付のおじさん

 

一番最後にある写真は、受付のおじさんです。受付の左側にはブランクーシとこのアトリエについての説明パネルがあります。のんびりしていて、暇そうです。

 

アクセス

住所:Place Georges Pompidou, 75004 Paris, フランス

公式Webサイト:https://www.centrepompidou.fr/fr/collection/latelier-brancusi

 

非常に好きな場所だったので、閉館してしまったのはとても残念です。今後彼の作品はどこに展示するのか、情報を追いたいと思います。

 




 

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