ニューフェイス新凱旋門と最古参サンドニ門

でっかい新凱旋門

パリ郊外、ラデファンスというオフィス街に、でっかい新凱旋門があります。新、といいつつ、できたのは1989年なので、もう39年前です。いや、パリとしてはかなり新参ですね…(笑)

パリで一番古いサンドニ門は1672年に建てられているので、317年も違うのですね。

エトワールの凱旋門が高さ50メートルなのに対して、こちらの新凱旋門はなんと高さ110メートル。幅108メートル、奥行き112メートルと、巨大な立方体のような形をしています。内側の四角部分に、エトワールの凱旋門がすっぽり入るサイズだそうです。

近くにいくと、下の部分はなだらかな階段状になっていて、私は最初、ただの段差だと思っていました。一緒に行った人に、「これ、新凱旋門じゃないの?」と言われて「えー??んー??あぁ!そうだわ!」とやっとこ気づく有り様でした。全面ガラス張りで、ただのキレイなオフィスビルの一部だと思っていたのです。(実際オフィスビルです)

この階段をのぼって、平たいところからパリ方面を見ると、ずーっと向こうに、直線上にエトワールの凱旋門が見えます。そして、その途中に、ルーブルのカルーセル凱旋門があります。この直線を、「パリの歴史軸」と言うそうです。

観光からは縁遠いサンドニ門

その歴史軸とは外れた、一番古いサンドニ門。こちらは、パリ2区~10区の境目辺りに建っています。パリの2区というのは、これといった観光名所もなく、観光の華である1区(ルーブル美術館やコンコルド広場、パリ最大の地下繁華街シャトレ・レアルなど)から、オペラやお買い物をするラファイエットのある9区へ抜ける「途中」という印象の2区。大きなオペラ通りがある2区の西側は通ったことがある人も多いかと思いますが、このサンドニ門は2区の東の端っこにあります。

10区はと言えば、「治安が悪いので用がなければ近づかないように」とどのガイドブックにも書いてある、悪名高いノード駅とレスト駅があるエリア。確かにこの辺は、昼間でもなんだか閑散としていて、一人で歩くときには、ちょっと脇を締め直すような気分になります。どこの都市でも、地方からの列車の、大きな終着駅周辺というのは治安が悪くなりがちです。上野駅や、池袋、新宿駅だって、ターミナルから少し離れたら治安の悪いエリアがあるもんです。

私とサンドニ門の出会いは、もちろん狙って行ったのではありません。ふらふら散歩していて、たまたま突然、道の真ん中にサンドニ門が現れたのです。バイト先近くのオペラから東に、ボンヌーヴェルという特に何にもない道を道なりに歩いていたら、何の前触れもなくこの門が出てきたのです。

パリ市内は、史跡や歴史的建造物がめちゃくちゃに多いですから、犬も歩けば棒に当たる状態です。京都レベルで歩けば何か観光名所に出会います。だから、最初に見かけたときもことさら驚きもなく、なんと手元の写真もこれ一枚しかありませんでした。人間というのは恐ろしく慣れます。まったくエピソードなども記憶になかったので、グーグルマップで確認してみたら、「あぁーあの郵便局の並びのね!!」という感覚でした。

結構な大きさで、彫刻なども見事なんですが、あまりに誰も気に留めないで歩いているので、そういうものなのか、と捉えてしまったのでしょう。この写真は、10区側から見たもので、すごく気軽にきれいな彫刻が眺められて、割と気に入っていました。(書きながらだんだん思い出してきたぞ(笑)

ラデファンスでの残念な思い出

さて、こちらはライトアップした、新凱旋門。IT企業が多く入っているという、キレイなラデファンス地区はサンドニ界隈の雰囲気とは全く違っています。

クリーンで現代的な新凱旋門周辺。暗くなるまでパリの町を眺めていたら、お腹が空いたので店を探してみました。ところが。ここはばっちりオフィス街なので、土日にレストランは開いていません。カフェなども、食事をするところは全部閉まっていました。

困り果てた私は、地下のスーパーでビニール袋に包まれた美味しくないのにそこそこお値段が張るサンドイッチをもそもそ食べて、とりあえず急場をしのぎました。

ラデファンスは、いわば丸の内。お一人様需要が高く、高給取りでインテリジェンスな雰囲気です。スーパーもそれを反映して、基本はお一人様向け、意識高めのビオ食品などが並びます。まるで成城石井かナチュラルローソンです。もちろんどちらの常連でもない、意識低い系貧乏ワーホリ生の私は居づらさを感じ、そそくさとパリ市内に戻るメトロ1番線に乗り込んだのを覚えています。


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