
自由の女神の奥に見える14区の新しいマンション群
フランスワーホリ中、パリ16区の地下室での一人暮らしを終えたあと、次に住んだのがフランス人家庭の一室でした。
場所はパリ14区。
パパ、ママ、お兄ちゃん、妹ちゃんの4人家族が暮らすマンションに、ホームステイのような形で間借りすることになりました。
それまで寮、ルームシェア、一人暮らしと経験してきましたが、フランス人家庭の生活の中に入って暮らすのはこれが初めてでした。
食事や家の設備、家族との会話など、フランスの一般家庭の暮らしを身近に感じられた一方で、家族の生活に混ざるからこその気遣いもありました。
この記事では、パリ14区のフランス人家庭で暮らしたときの、良かったところ・困ったところを紹介します。

14区を通っているトラムは広くてきれい。バスに比べて段差も小さいのでベビーカー等も乗り降りしやすい。
※私が滞在していたのは2010~2011年です。住宅事情、生活環境、ホームステイの形などは現在と異なる可能性があります。当時の体験談としてご覧ください。
パリ14区のフランス人家庭でホームステイ
16区の地下室は、大家さんの都合で2か月限定の部屋でした。
そのため、また次の住まいを探さなければなりません。
そんな時、帰国予定の友人から、
「そろそろ帰るけど、部屋を探しているならホストファミリーに話を通してあげようか」
と声をかけてもらいました。
こうして、パリ14区にあるフランス人ファミリーのマンションの一室を借りることになりました。
最寄りは
周辺。
大学や大きな公園が近く、新しいマンションが多いエリアでした。
それまで住んできた古い建物とはかなり雰囲気が違い、建物自体も新しく、明るくきれいでした。

トラムCité Universitaire(シテ・ユニヴェルシテール)の駅
フランス人家庭でホームステイして良かったところ
フランス人家庭の日常生活を体験できる
一番面白かったのは、フランス人家庭の普通の暮らしを間近で見られたことです。
観光や短期滞在では分からない、
「普通の家庭ではどう暮らしているのか」
を実際に体験できました。
それまで住んだ寮や古い住宅とは違い、建物は新しく、ガラス張りのエントランスにしっかりしたエレベーターもありました。
キッチンや設備がかなり充実していた
家には大きなキッチンがあり、食洗機も普通に使われていました。
冷蔵庫の一角を自由に使っていいと言ってもらい、簡単な調理もできました。
ゴミはダストシュートから捨てる仕組みで、住人が毎回外へゴミを出しに行く必要がないのも新鮮でした。
それまで古い建物で水回りや設備に苦労することが多かったので、
「ちゃんとした住宅って快適だな……」
とかなり実感しました。
家族と一緒に夕食を食べられた
夕食は、マダムが作ってくれた料理を家族と一緒に食べることが多かったです。
外食が高いパリで、家で作った食事を食べられるのはとてもありがたかったですし、フランス家庭の食卓を体験できたのも貴重でした。
「フランス人は普段何を食べているのか」
ということを、観光客ではなく生活者の目線で見られたのは面白かったです。

これは友人のホームステイ先での食事です。フランスらしくエスカルゴ(冷凍)
フランス語を使わざるを得ない環境になる
家族との会話は基本的にフランス語です。
私のフランス語は決して上手ではありませんでしたが、それでも毎日顔を合わせれば話さないわけにはいきません。
学校とは違って、生活の中で自然にフランス語を使う環境になったのは、ホームステイならではだったと思います。
トラムを使う生活が新鮮だった
この家に住んでいた頃、私は初めてパリのトラムを日常的に使いました。
メトロとは違い、地上を走るトラムは車内も広く、景色を見ながら移動できるので開放感がありました。
特に用事もないのに、始発から終点まで乗ってみたこともあります。
こういう「生活しているからこそやる無駄な移動」も、今思うと楽しい思い出です。
フランス人家庭でホームステイして困ったところ
とにかく気を使う
一番大変だったのは、やはり家族の家に間借りしていることです。
自分の部屋はあっても、家全体は当然その家族の生活空間です。
シャワーやトイレ、キッチンを使う時も、
「今使って大丈夫かな」
とタイミングを考えていました。
家族との会話が難しい
マダムはよく話しかけてくれたのですが、当時の私はフランス語がそれほどできませんでした。
話しかけてもらえるのは嬉しいのに、うまく返せない。
申し訳ないやら、焦るやらで、かなり四苦八苦しました。
家族そろっての夕食は意外と緊張する
パパ、ママ、お兄ちゃん、妹ちゃんと一緒に食卓を囲むのですが、これがなかなか難しい。
家族の会話のテンポについていけず、何を話せばいいのか分からないことも多くありました。
食事そのものはありがたかったのですが、
「今日はちゃんと会話できるだろうか」
と少し緊張する時間でもありました。
一人の時間を完全には作りにくい
一人暮らしのように、帰宅して完全に自分のペースで過ごすというわけにはいきません。
家に帰れば家族がいて、共有スペースでは顔を合わせます。
人と一緒に暮らすことが好きな人には向いていますが、一人で静かに過ごす時間を大切にしたい人には少し疲れることもあると思います。
ホームステイはこんな人に向いていると思う
- フランス人家庭の生活を実際に体験してみたい人
- 生活の中でフランス語を使いたい人
- 一人暮らしより、誰かがいる環境の方が安心な人
- 食事や生活設備が整った環境で暮らしたい人
- 多少気を使っても、人との交流を楽しめる人
逆に、一人の時間をかなり大切にしたい人や、他人の生活リズムに合わせるのが苦手な人には、ホームステイは少し窮屈に感じるかもしれません。
まとめ|フランスの「普通の家庭」を知れたのが一番の経験
フランス人家庭でのホームステイは、それまでの住まいとは全く違う経験でした。
設備が整った家で暮らせたこともありがたかったですが、何より大きかったのは、フランス人家庭の日常生活に触れられたことです。
一方で、家族の生活に入る以上、気遣いやコミュニケーションは必要です。
フランス語が十分に話せなかった私は苦労することも多かったですが、それも含めて、ワーホリ中だからこそできた貴重な経験だったと思います。
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